少年サニー2、漫画王に憧れる
〜小5で週刊マンガ本の創刊へ〜
昭和40年代後半〜50年代初頭、巨人の星、あしたのジョーなど 世はまさに『少年マンガ』黄金期。
少年サニーも、ご多聞にもれず、マンガに夢中となり読みあさっていた。
その頃、小学校では木曜日の5時間目に課外活動なるクラブの時間が導入された。
ポートボールやテニポンなど球技で遊ぶクラブが人気であったが、少年サニーは漫画クラブを選択。連載漫画を描く夢に邁進したのだ。
その時に、描いた作品が『必殺! サボリ君』。
担任のカバ田先生の目を盗んで、授業をいかにさぼるか、必殺サボリアイテムを駆使して闘いを繰り広げるストーリーだ。
そして、仲間たちと『週刊 ガキジャリ・サーズデイ』の創刊を目指していた。
漫画描きに熱中するあまり、木曜日の締め切りに完成させるため午前中の国語・算数・理科・社会を休んでぶっちぎるありさま…。
当然、母は学校に呼び出され、『お母さん、漫画クラブは課外活動です。通常の授業を欠席してまで描かなくてもいいですから…』と先生から注意される。
しかし、狂気の顔して漫画を描くバカ息子を止めることはしなかった。
かくして、『週刊 ガキジャリ・サーズデイ』は無事に創刊号を発刊することができた。
あの時、なぜ母はやめさせなかったのか。
『漫画なんか描いてないで、ちゃんと学校行きなさい!!』という言葉は一度も聞くことはなかった。
するとなぜだか子供心に、さぼりは漫画の中のサボリ君に任せて『ちゃんと学校行こう』と心に誓った少年サニーなのであった。
写真:『必殺! サボリ君』復刻画
※直筆ボールペン画 by sunny
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