人生ってそもそも自営業なんだからさっ
東京・赤羽生まれの私は、昔ながらの商店街の中で幼少期を過ごした。
当時飼っていた犬のご飯は魚屋さんに余った切り身などをもらいに行き、友達の家のパン屋さんはいつもコッペパンにこっそりピーナッツバターをぬってくれた。
昭和の商店街には、なんとなく知られている床屋の名物オヤジ!?ってな人がいて、
『おまえなんぞは、なんの取り柄もないんだから、いつでもニコニコ笑ってりゃ、いいんだ』とか、『人間だれでも、ひとつふたつ欠けてるもんだ。その部分が魅力的になるかどうかの問題だ』など、髪をパツパツ切りながら、なんとも言えぬ迷言!?を喋るような風土があった。
なんとか一人前になるための知恵が風に吹かれてやってきていたようなもんだ。
生きるってことは、そもそも独立起業であって、『人生なんて自営業だ』と考えれば、孤軍奮闘も苦ではなく、足りないところは人様のお力をおかりし、助けられたら、助け返せばよし。
それでいいのだ!
(写真:商店街のトン(ドン!?) by sunny)