BLOGぱしゃ山さんのブログ

人生のトラウマは乗り越えられるのか

1966年、日米合作の特撮映画として封切られたのが、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』だ。
人間に育てられた『善のサンダ』と『深海で孤独に生きてきた『悪のガイラ』という構図で、今でいえば、進撃の巨人のように人間を捕食するガイラは恐怖の象徴だ。映画はこんな感じだが……

問題は私の恐怖のトラウマが、このガイラなのだ。子供の頃にみた悪夢には、必ずやガイラが登場し、しかも当時、祖母と住んでいた赤羽の家の裏庭に人間等身大の大きさで現れる。しかも常に裏庭の柿の木から落ちた渋柿をかじりながら、じっと幼い私をにらみ続けるという悪夢が続いたのだ。

もし大人になった今、もう一度この映画を見たら、『なーんだ、やっぱり子供だましだったなー』と胸をなでおろすことができるであろうか?

いまだ、その疑問と不安に立ち向かう勇気のないまま、今日までガイラの恐怖を胸の奥底にかかえている…。